見た瞬間、脚だけ別の動物から持ってきたように見える。
丸い体の下から細い脚がすっと伸びていて、アライグマだと分かってから見ても、やっぱり少し変だ。シアトルの住宅街で撮影されたこのアライグマは、Jimothy(ジモシー)と名付けられた。
2026年7月14日に投稿された動画がきっかけで、話はGoogle検索の隠し機能とオンラインRPGにまで及んでいる。
撮った本人も、最初は猫だと思っていた
動画を撮ったのは、シアトルに住むKiana Hallさん。前日の夜に自宅近くで見かけたときは猫だと思っていて、翌日、明るい場所で近づいてくる姿を見てアライグマだと気づいたらしい。投稿に添えた言葉は「私は何を見ているの?」だった。
Jimothyという名前に深い由来はない。姿を見て、なんとなく「Jimothyっぽい」と思ったのだそうだ。
ABC Australiaによると、動画は投稿から3日ほどで680万回以上再生された。地元メディアのKUOWが記事にした時点では、関連動画を含めて1000万回以上見られていた。動画の中のJimothyは住宅街を歩いているだけで、芸はしない。この体つきが全部だった。
このアライグマ、脚が長いのではなく背中が短いらしい
脚だけを見ると、普通のアライグマと大きくは変わらない。首から腰までがかなり短いせいで、脚が相対的に長く見える。背中の上に丸い毛の塊が乗り、そのまま細い脚で歩いているようなシルエットだ。
取材に答えた獣医師は、生まれつき背骨が短い「短脊椎」に近い特徴かもしれないと話している。ただ、Jimothyが診察を受けたわけではない。公開された動画を見たうえでの推測で、正式に病名がついたわけでもない。映像の中では周囲を警戒しながら歩き、必要になるとかなりの速さで走っていて、少なくとも動きにくそうには見えなかった。
Googleの肉球は500万回押された
動画が広がってから、Jimothyを描いたイラストやミームが増え、専用のRedditコミュニティができ、タトゥーを入れる人まで現れた。
Googleで「Jimothy」と検索すると、検索結果に肉球のボタンが出る。押すと小さなアライグマが画面を横切って、足跡を残していく。Axios Seattleによれば、この肉球は7月23日までに500万回以上押された。元の動画は7月14日投稿だから、住宅街を歩いていただけのアライグマが、10日足らずで検索エンジンの仕掛けになったことになる。
撮影者の配偶者がゲーム会社で働いていた
Jimothyは、オンラインRPG「Guild Wars 2」にも登場する。2026年8月11日から、プレイヤーの後ろをついて歩くミニペットとして入手できる予定で、丸い胴体と細い脚はゲーム内にもそのまま持ち込まれている。GamesRadar+によると、特定の職業だけでなく、すべてのクラスで連れ歩けるそうだ。
実装が早かった理由は単純で、動画を撮ったHallさんの配偶者が、Guild Wars 2を開発するArenaNetのスタッフだった。家の近くに変わったアライグマが現れ、撮ったら世界中に広まり、配偶者の勤め先のゲームに入った。偶然にしては、きれいにつながりすぎている。
実物を見に行く必要はない
人気が出るにつれて、Redditには「見かけても近づかないでほしい」「餌を与えないでほしい」という書き込みが目立つようになった。捕まえない、餌やごみを外に置かない。野生動物への距離の取り方として、そのままうなずける内容だ。
これだけ名前が広まっても、Jimothy本人はたぶん何も知らない。
Googleの画面を横切ったり、ゲームの中で冒険についてきたりしている間も、実物はシアトルのどこかを普通に歩いている。
見たもの
- KUOW: Hot Jimothy summer
- ABC Australia: Viral videos show Jimothy the raccoon
- Axios Seattle: Google adds a Jimothy Easter egg
- GamesRadar+: Jimothy is coming to Guild Wars 2
- Reddit: Meet Jimothy
2026年8月3日確認。アイキャッチ画像は当サイト用にOpenAI ImageGenで制作しました。